生きてると疲れる

疲れたら休む

大人になんかなりたくなかった

僕はトイザらスキッズだから大人になんかなりたくなかったんだけど、あるとき親父が大量のおもちゃを買って帰ってきて「俺は大人買いするために大人になったんだ!」って宣言するのを見てから、大人になるのもまあわるくないかもなって思うようになった。


そんな僕も今では大人。
好きなものを大人買いできるほどのお金はまだ持っていない。


そもそも、“大人”ってなんだろう。

社会から“大人扱い”されたら、その人は“大人”である。“大人”らしくあることが期待される。

“大人”として生きていて感じるのは、“大人”にはいろんな義務とか責任とかがあって大変だということ。“大人”ってなんか、思ってたより自由じゃない。
それから、空気を読んだり人を気づかったりする能力とか、いろんな場面でのマナーとか、そういうものを身につけていることは世間から当然のように求められるのに、それらは“大人”になったら自然に身につくわけじゃないってこと。これはよく考えたら当たり前なんだけど、僕は愚かだから“大人”になってからはじめて気づいた。僕は傍若無人がニーソ履いて歩いてるような人間なので社会からの期待にまったくこたえられず、とても苦労している。

母には「君の教育は失敗だったけど君はもう大人だからマナーが身についてないのは全部君の責任」などと言われる。ひどい。


それと、なんか、たいていの大人はセックスをする。恋人とだったり、セフレとだったり、風俗のおねえちゃんとだったり。そして、普段はそんな話しないのに、酒を飲むとセックスの話をしはじめるやつが少なくない。僕はセックスをしたことがないんだけど、飲み会でセックスの話題が出てくると「もう大人なんだからセックスしたことないやつとかいないでしょ」って感じで話が進行していくから混ざれない。

それから、タバコを吸う“大人”も多い。僕はここまでの人生でほとんどオタクとしかコミュニケーションしてこなかったから同年代の喫煙率を甘く見てたんだけど、オタクじゃない男はけっこうタバコを吸う。タバコというのはお金のかかるものである。僕は、(僕の観測範囲にいる)オタクの喫煙率が低いのは、そんな金があったら玩具や円盤を買うからだと推測している。逆に言えばタバコを1日に何本も吸うやつは大した趣味を持っていなさそうだし、タバコなんか吸っても黒くなった肺しか残らないのにそんなものに金をつかうなんて、僕とは価値観が違いすぎて仲良くなれる気がしない。タバコの匂いとか雰囲気とかはわりと好きだしタバコがもっと安かったら僕も手を出していたかもしれないとも思うんだけど、高すぎるでしょタバコ。


そんなこんなで、幼い頃から苦手だった“人付き合い”が、大人になってからさらに苦手になってしまった。小学生の頃は「べつに友達少なくても体育以外オール“大変良い”だしいいっしょ」って思ってたけど、なんか“社会”って僕のような人間に向けて作られてないのがわかってきた。“社会”は、たくさんの“人付き合い”から構成されているんだ。

やっぱり、大人になんかなりたくなかったかも、と思う。

母に相談したら「君は全部本当のことを言おうとするからダメ。アバターみたいな感じで“大人の自分”をイメージして作り上げて、それを演じればいい。私もそうしている」と教えられた。そういう大事なことはもっと早く教えてほしかった。
twitterはてなブログは棚橋祐季/魔法少女ゆっきたーん名義でやってるけど、Facebookは本名でやってて、ちょっと外向きの私って感じだから、Facebookの私のキャラクターに肉付けしていけばまあ、なんとかなるかなって思う。そうしたらきっと、厳しい社会の中もなんとか歩いていける。

社会の荒波をがんばって乗り越えて、大人買いしまくれる財力を手にしたい。親父みたいな大人のオタクになりたいんだ俺は!